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地元の商工会の方から御祝用の額の注文をいただきまして、只今制作中です。 留め(45度)で部材を組みあわせたベーシックなものです。 額ばかりの紹介ではございますが、これだけでも語れる事はまだまだございます。 今回紹介するのはチギリ(契、ちぎり)というものでございまして、写真の三角の薄い板がそれです。 以前スツールの割れ止めにも同名の紹介をしましたが、形は違えど繋ぐ役割を果たす部材として同意のものです。留め継ぎの場合、継ぎ目に沿って細長く入れるものならカンザシとも呼ばれてます。 私のような手作りの工房家具を作る方のほとんどにとって、額といえばこの手法を使っていることと思います。 隙間なくばっちり組み上がったものなら接着剤だけでもそこそこの強度を得ますが、それでも木口面同士(こぐち←)の接合に接着材だけでは衝撃にもろいため、チギリを接合箇所に差し込み、補強するのです。 ここに色目の違う木材を使って意匠的にあしらう事もあり、接合面に対して勾配を付けた差し込みをした場合は更に接合強度が増します。 まずは接着剤で組立て、その後チギリ用の溝を加工して、そこへ接着剤を塗り込んでチギリを差し込見ます。接着剤乾燥後、飛び出した余分を切り落として仕上がります。 溝加工〜チギリ作成〜チギリ埋込み この一連で画像の数量をこなすのに3時間前後、まあそこそこの手間ではあります。 安価な商品なら裏面にホチキス針のようなものを打ち込んだり、L字型の金具で補強されているもの、あるいは別の添え木をあてがっているのが確認出来ますが、あくまで補強に留まっているのに対して、チギリなら同じ木質材で本体と一体化しスッキリした清廉さと強度を兼ね備えているのです。 目立たない箇所へそこまで気にしなくったって、、、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、この清廉さに手作りの価値があると信じています。 このチギリさえ目障りなら更に見えないように補強する仕口、継手の加工もありますが、加工の手間(時間)が更に増える=価格が上がることになり、その対価に価値を認めて頂ける方が反比例に下がってしまいます、、、この手法が家具工房の規模に於いて、手作りの価値と相対的に妥当と感じて頂ける価格帯を実現させる最大公約数の効果手段であると思う次第なのです。 とっておきの写真や絵を飾ったり、お祝いなどの特別なプレゼントなど、特別な場面に少し価値ある額をチョイスされてはいかがでしょうか。 #
by takkanki4658
| 2014-11-16 08:24
いよいよコマキさんの北山村への引っ越しがございまして、数日間、工房での作業を空けておりました。 合間にちょこちょこと、またもやスツールを作っております。前回、オーソドックスな四方転びのものを作った際に、もう1脚分のひのき材が取れていたので、今回は前回とは違う構造で、そして意匠も少し凝らしたものを作っております。 まだ座面を作っておりませんが円形にするつもりなので、脚も四角い断面ではなく、局面を取り入れた意匠で整形してみました。組立てるまではクランプで締める平面を残し、その後電気カンナと手かんなで整形。 モックアップ(原寸大の模型)を除き、家具の材料として針葉樹をほとんど使ったことがありませんでした。多くの広葉樹に比べて針葉樹は非常に柔らかく、加工の際の取り回し中にでさえ傷がよく付いてしまうため、ある意味、家具材としては扱いにくいなぁ、と思っていました。 製品として今回作ったわけではありませんでしたが、出来あがって持ち上げた時の軽さといったら!オドロキであります。ホゾとかすぐにゆるんでガタつかないだろうか?(ちなみにホゾの締り代:キツさ は広葉樹の倍にしてます) しばらく工房での酷使に耐えうるか様子を見てみよう。 いけそうだったなら、ひのきもアリかな、、、と思うのでありました。 #
by takkanki4658
| 2014-11-12 08:07
| 制作のこと
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by takkanki4658
| 2014-11-10 06:04
| 工房のこと
引っ越しの準備で慌ただしくしているこの頃です。 誰の?と言いますと、パートナーのコマキさんがようやく北山村へ越してくるのです。 実は林工亘を引き継ぐことを決めた時、当初は秋ごろにどうだろうと考えていたのですが、いろんなご縁で村の温泉のアルバイトを紹介いただきました。そちらで夏休みの繁忙期に仕事を覚えてもらいたいという事で、前職を慌ただしく退職し、コマキさんは先日紹介しました展覧会の製作準備もありましたので、私一人先乗りでこちらへ移住していたのです。 一人で運べない冷蔵庫やエアコンなど数点を業者にお願いし、残りは自家用車に詰め込んで何度か西宮⇔北山村を往来しております。 現在住まわせていただいてる村営住宅でも、一人暮らしだったのでダイニングルームにデスクを置いて仕事場兼用にしていたのですが、2Fの和室へ移動することに。こちらで図面描いたり、事務雑用をすることになります。ちなみにいつもこの部屋でブログに載せてる製品の写真を撮ってます。 #
by takkanki4658
| 2014-11-06 07:36
| 北山村での日々
”価格には価格なりの理由がある”と信念めいたものを抱いております。下手に安いものに手を伸ばして失敗する事数えきれず、、、財布の許す限り、果物と道具に関しては、迷ったら高いのを選んで正解だったケースが少なからずあります。ブランドバリューでの判断も頼りになる時もありますが過信も禁物!で、今回はある意味その失敗談です。
画像の工具、クランプと呼ばれている固定具です。どこの木工房にもきっとある、と言うか無くてはならない道具ではないでしょうか。数があればある程良いと思います。しかしながら立ち上げたばかりの工房、あれも欲しい、これも欲しいと望む者にとって、他にもたくさんある中でこの地味(けれどとても有り難い)な工具の買い足しにお金を回せる状況ではございません。先代の遺して置いてくれたものもいくつかある訳ですし。 で、この写真のクランプ、Besseyというドイツのメーカーもので、工具の販売サイトでも取扱が多く、有名なブランドの様なのですが、先月別件で立ち寄った、遠方のとあるホームセンターのワゴンセールで大量に売られておりました、なんと¥300(税別)で。 私はこのメーカーの道具、未だ実際使った事がありませんでした。 ”なになに、Bessey、あのメーカーのがえらくまた安く、、、こんな売られ方してる様じゃ、余程評判悪いのかなぁ?工房にあるやつよりずっと小さいサイズだけど安いから4ケほど使ってみるか!”ってな感じで購入。 で、使ってみたら予想に反してこれがとても良い!ってもう、軽いし、しっかり固定してくれるし(実際ちゃんと機能しない安かろう悪かろうな粗悪品って多いんですよ)、小さくて取り回しも楽なものだから、少数の部材を加工する時のストッパー固定とか、ちょっとした作業の際にはついついこれに手が伸びてしまいます。こんな感じで。 ”大は小を兼ねる” 確かにそうです。工房にある大きめのものでも使えるんですが、小は小なりの存在価値が確かにあるよなぁ、、、と実感した次第です。 じゃあ、この工具サイトで価格を調べてみるとおよそ1ケ¥1000前後ではないですか!(←これでも安いぐらいと思います) 先日その店に行く機会が再びあって、探してみましたが、やはり既にそのワゴンセールは終わっておりました(涙)。ああ、こんな使い勝手のよいものと分かってたら、あと12本くらいは買ってても良かったなぁ(どうしてこんな中途半端な数字と思ってらっしゃる方もきっと多いでしょうが、こういう工具って数本組で使う事も多く、経験上3か4の倍数揃えておくのが都合良いのです)、、、あとのまつりでございました。ホントに残念!今回はブランドバリューに頼ってよかったんだ!良いものを見抜く力が足りませんね。 #
by takkanki4658
| 2014-11-02 16:07
| 工房のこと
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