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一年程前に当工房のスプーンをお買い上げ頂いたお客様より、先日そのメンテナンスに関するお問い合わせをいただきました。 気に入っていただけているご様子で、ほぼ毎日のようにご使用いただいているとの事、嬉しいかぎりでございます。 当工房の製品の大半は、天然由来のオイル塗料を使用しているのですが、 テーブル天板など布巾での水拭きが頻繁な箇所には、接いだ板の接着面切れ防止のために撥水性の強いオリオ2(←詳細クリック)という2液性のオイル塗料を使用することがあります。 そしてスプーンに関しては、摩耗と水洗いの頻度が更に高まるため、オイル塗装の下地に木固めエース(←詳細クリック)という塗料を使用しています。 いずれも食品衛生法に基づいた試験において有害物質の溶出などは検出されていない安全な塗料として使用しております。 オイル塗料を含め、これらは木地の表面をコートするウレタンやラッカー塗装とは違い、木地に含浸して塗膜を作らない塗料でして、木の触感が残ります。 一方、スプーンなどは水洗いに何度も晒されることでオイル成分が徐々に抜けてゆきますので、定期的なメンテナンスをしていただく事をおすすめします。 ご用意いただくものは サンドペーパー(番手320~600程度)、ウエス(不要な布切れ)、クルミオイル(輸入食品店で入手可能、amazonnでも販売してます) 写真のスプーン上は自宅で使用しているかなり以前(15年以上前、下が現在)製作したものです。今とはかなり違ったスタイルですね。少しずつ改善、改良を図りつつ現在のスタイルにいたっております。継続は力なり。 まず、油分の抜けた木地は水洗いを経て表面が毛羽立ち、ざらりとした触感になっていますので、サンドペーパーで軽く研磨し、その毛羽立ちを取り去ってください。 くぼんだ箇所は細く切ったペーパーを使用すると均一に研磨しやすいです。 研磨後、噴いた粉を拭き取り、ウエスにオイルを染み込ませ、スプーン木地に擦り込むように塗布します。 塗った箇所と塗っていない箇所の違いお判りですよね。 濃い濡れ色に戻りました。。 表面に残ったオイルをウエスで拭き取り、更に乾拭きして完成。 オイルの乾燥は温度によりますが、1日程度放置しておけばベタつきはなくなります。2~3日後にまた乾拭きしてあげれば尚良しかと思います。 植物油には常温で自然乾燥する乾性油、加熱を経て乾性となる半乾性油と、全く乾燥しない不乾性油がありまして、クルミオイルや亜麻仁油がその乾性油にあたり、クルミオイルなら比較的入手が簡単ではと考えます。乾拭きをしっかりと頻繁にすれば、菜種油やオリーブオイル等、乾燥しませんが普段台所にあるポピュラーな油を塗布するのも結構かと思います。 木のカトラリーは使えば使う程に摩耗が大きいので、このようなメンテナンスを経ても、お買い上げ時の姿に戻るものではございませんが、古びて行く味わいを楽しみつつも、お手入れいただきながら永くお使いいただきたいと思います。
by takkanki4658
| 2018-03-22 07:50
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