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蟻桟(ありざん)あるいは吸付き桟と呼ばれるもので、天板に断面が末広がりの台形状の溝を加工し、その形状に合わせた桟を横から送り込んで取付け、(このケースではネジ、接着剤などは使わずに)天板が反らない様にするものです。(参照http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/116657/m0u/) 板の伸縮を妨げずに板が反るのを抑える手法で、結構な加工精度が必要なものですから、修業時代に初めてやった時は何度も失敗して3日ほど途方に暮れたのをよく覚えております。昔の人は手工具だけでこんな事をやってたなんてすごいです、、 岐阜県の高山で木工を学び、しばらくそちらで勤めていた頃は頻繁にこの加工を行っており、最高で三日間天板100枚分の蟻桟加工をひたすらやっていた事などもありました。が、高山を離れたその後の仕事ではボルトで長穴をあけた桟と天板をジョイントするのが主流、ひどいものでは板の伸縮を考えずネジで直付けするものばかり。 10年以上これをする機会も無かったのですが、独立したのですから原点に戻っておこう、と言う事で本当に久々なのでありました。修業時代の失敗を思い出してもう、緊張でドキドキ。撮るべき写真も緊張でそれどころではございませんでした。 特に注意が必要なのは天板の溝加工。ガイドの定規のセッティング(長い材を送るために先細りの勾配をつけます)、加工中にゴミが噛まないように注意を払い慎重に慎重に。ちなみに写真の定規にあるたくさんのネジ穴は、先代が使っていた頃の戦歴であります。 身体はしっかり覚えておりました。要領は悪くセッティングに時間がかかってしまいましたが、失敗も無く溝加工、桟加工も無事終了。オス、メスの勾配が少しでも合わないと、桟を送った時にどこかにがたつきが生じてしまい、反り止めとしての用を足せなくなってしまいますが、その勾配がピッタリだと送った時に天板と桟がピタッと吸付き、それまでの緊張も達成感に満たされて爽快であります。 桟に脚を取付けるホゾ穴を加工し、成形、仕上げを済ませてから天板に送り込み、最後残った溝に蓋を送ってあげて完成!
by takkanki4658
| 2015-04-17 08:08
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